インディアンパシフィック旅行記

 

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1月22日月曜日、ついにこの日がやってまいりました。シドニーを出発して旅行に出かける前から

ココロに決めていた事、大陸横断豪華列車インディアンパシフィックのファーストクラスで一気に

パースからシドニーまで65時間4352キロ。ちっちゃなシングルルームでのんびりしているうちに

いつの間にか列車は動き出した。イーストパース駅発現在午前11時20分。今、乗務員さんがやってきて、

食事の時間を聞かれたので後の方を選んだ。朝食8時半、昼食1時半、夕食7時半だそうだ。

ファーストクラスは全食事がついていてほんとうに豪華な気分が味わえるはず。この部屋には

流しもトイレもすべてある。シャワーは外にあるようだが。それにしてもなんてスピードのでない

電車だ。本を見てみると平均速度は時速85キロしか出てないようだ。

 

昼食に行ってきた。チキンたっぷりのサラダにデザートはマンゴームース。さっそく贅沢な食事を

いただいてかなり満足。車内放送で、「ファーストクラスは食事の準備が出来ましたのでレストランまで

お越しください」みたいなことが流れるのだが、これは他のホリデークラス(2等寝台)、コーチクラス

(座席)の車両にも流れているらしい。僕がもしそこにいたらすごい悔しいんだろうと思う。

乗る前はファーストクラスやからけっこうまともな格好しないとだめなのかなって思っていたけど乗ってみる

と別に普通。さすがオージー。ジェラルトン出身の2人組のにーちゃんは短バンにビーチサンダルで

食事にきている。食事のあとはラウンジでしばし休んで部屋にかえるといつの間にか昼寝。

 

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ファーストクラスラウンジ

 

空を覆っていた雲もいつのまにかほぼ過ぎ去り、夕暮れの赤いヒカリが砂漠の大地をもっと赤く照らし出していた。

燃え上る雲を見上げていたら夕食のアナウンスが。さっそくクイーンアデレードレストランへ。オーダーした

メニューは前菜にテリヤキサーモン、メインはカンガルーのステーキ。メインは4種類のなかから選べ、思った

以上にいいレストラン。カンガルーは何度か食べたことあるけど、軽く焼いてあるやつは意外とやわらかく

美味だった。デザートにはプリンをいただき、大満足。量的には僕には少し足りないかもしれないけど

ココロが満たされる。

 

そんなこんなでカルグーリーの町に到着。車なら6時間ほどで行ける場所だが、インパシは9時間かかった。それでも

予定より1時間早く着いたそうだ。3時間停車するのでツアーも会ったが16ドルかかるということと、真夜中ってこと

でやめてリラックスしていた。電話したり、手紙書いたり。

あと30分で出発っていうくらいになっていつのまにやら眠りについていた。目を覚ましたのが夜中の3時ごろ。そとを

見てみると満点の星空。ナラボー平原にあるのは砂漠とこの線路だけ、ライトなんてひとつもないから星が

あまりにもきれいに輝き続ける。でも眠かったのでそんなに見ず。あと2泊あるからその時にばっちり

見ようと思う。

 

朝6時半、ドアをノックする音が。オーダーしておいたモーニングコーヒーがとどいた。あったかいコーヒーを飲みながら

ナラボー平原を眺めた。ここには世界最大の直線線路がある。もうすでにここがそのようだ。478キロのただまっすぐの

直線。約東京ー大阪間をひたすらまっすぐ進むインディアンパシフィック。この直線を体験するためだけにこの列車に乗る

人も多いようだ。まわりはなにもない。ただ枯れ果てた砂漠。このすごさは写真でも言葉でもきっとみんなには

伝わらない。ここにいる人にしかわからないこの醍醐味。

 

お昼前、クックという小さな村に一時間ほど停車した。ここは人口が2人しかいない。昔はナラボー平原の中の

給油地点として少しは栄えていたらしいが、今はもう何もナシ。プラットホームも無いのでインパシの列車自体を

写真におさめるにはとてもいい休憩地点だ。ビジターブックをのぞいてみると友人達の名前があったので俺も一言

「暑い」と残していきました。

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ファーストクラス、クイーンアデレードレストラン

 

今日はひたすらナラボーを駆け抜けるのでずっとおんなじ景色。時間がかなりゆっくりに感じられる中で

珍しく読書でもしてみる。豪華なラウンジもあるけれどもせっかくの自分一人の部屋があるファーストクラス

なのだからここでのんびりくつろいでいる。2日目、昼食も夕食も大満足していた。

夕食後、ファーストクラスのラウンジでゆっくりしていたけれど、ちょっと曇っていて星も見えず退屈だったから

5両ほど後ろの車両にあるホリデークラスのラウンジをのぞきに行った。なんか日本人4人がいたのでそこに

混じってトランプなんかして遊ぶ。ホリデークラスのラウンジはファーストクラスに比べてやはり少し

カジュアルにできていた。そんなわけで2日目終了。おやすみなさい。

 

3日目の朝、目が覚めるとアデレードのケズウィックステーションにいた。半分近くの乗客がここでインパシを

降り、また違う人がシドニーへ向けて乗車する。昨日遊んだホリデークラスの人たちはアデレードで

降りてあのピーターがいるバックパッカーズに行ったようだ。

昼過ぎにニューサウスウェルズ州に入った。10月14日シドニーを出て以来久々に帰ってきた。

ブロークンヒルという街で2時間ほど止まったが、町を歩くと銀行などでNSWってのがよくわかる。

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ブロークンヒル駅にて

 

3日目にもなればもう慣れたもので外の変わらない景色を楽しみながら読書したり音楽聴いたり。

日本に帰っては絶対に味わえない贅沢をしていた。何もしていないのにどうしてだろうか、

食事の時間になったらおなかが減る。昼食も夕食もそれについているデザートも完食した。

今日の夕食ではブロークンヒル出身のおばあさんと、ドイツの老夫婦と相席で、楽しい会話をしながらの

最後の晩餐だった。シーザーサラダとかカンガルーステーキとかマジでうまいんです。

夜、ここはどこだかわからないがとてもひどい雷が続いた。部屋の電気を消すと数秒ごとに外に

ヒカリのすじが走り、轟音が鳴り響く。ノーザンテリトリーのダリーウォーターで見て以来のあまりにも

鮮烈なカミナリ。すごい迫力のなかいつの間にやら眠りについた。

夜中4時ごろふと目が覚めて外を見てみると何か明るい。幾千もの星たちが思うがままに光輝いている

のが見えた。どこを見てもミルキーウェイとも言えるようなすばらしい星たち。お願い事がすべて叶いそうな

たくさんの星たちだった。

 

朝6時半目が覚めた。同時にモーニングコーヒーが部屋に届いた。とある駅にしばし停車して、看板を見て

みると、リスゴー駅。これはシドニーからブルーマウンテンラインに乗ると終点の駅。だから名前だけは知って

いた。ようやく懐かしのブルーマウンテンズに帰ってきたんだ。最後の朝食をジェラルトン出身の老夫婦と

食べているときにカトゥーンバ駅を通過した。もうここまできたらすべてわかる。あと2時間で到着だ。

 

長かった3泊4日の列車の旅もようやく終わりを告げようとしていた。

ブラックタウン駅。

パラマタ駅。

ストラスフィールド駅。

レッドファーン駅。

そしてシドニーセントラル駅に朝10時到着。

懐かしいシドニーの青い空がずっと待っていてくれたような感じがする。

シドニー駅で大学の友達のJとキタジーと再会してこの列車の旅は終わったのでした。

 

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