第3日 やっぱり楽しい5時間列車の旅
朝はゆっくりホステルのテレビを見ながら。さすがどのチャンネルでもワールドカップの
戦力分析をやっていました。ワールドカップ熱は日本のそれよりもずっと高いように思見える。
昼前に地下鉄でソウル駅へと向かう。
ソウル駅は韓国各地へ向かう旅人達のスタート地点。ウィーン西駅に少し似ているような
感じがした。広大なフロアにたくさんの人が旅立ちの瞬間を待ちつづけていた。
僕の列車は12時50分発ムグンファ号469便麗水行き。リヤンの住む順天で下車する。
出発まで1時間以上あったので駅構内でランチにしよう。どこで食べるか迷うことも無くもう
心に決めていた。駅中央にあるロッテリアに足を踏み入れた。ロッテリアというと日本では
マクドナルドに押されっぱなしで撤退が多いような気がするが、ソウルの街を歩いていると
マクドナルド、ロッテリア、バーガーキングが同じくらいの比率で並んでいる。
さて、ロッテリアで注文するものはただひとつ、「キムチバーガー」ですよね。これはキムチをパンで
挟んでいるわけではなく、キムチ焼き飯で挟むライスバーガーである。日本人旅行者や韓国人の間
でも賛否両論のこの商品を試さずには帰れないってことで注文した。コーラとポテトのセットで
3500ウォンを払いさっそく実食。感想は、「なかなかいけるではないか」。僕の中では日本で販売
されていてもたまには食べるかなっていうくらいまぁまぁ美味かった。韓国に立ち寄った人は
ぜひお試しあれ。
そんなこんなしている間に出発の時間はやってくる。改札を済ませて一階のホームへ降りる。
ロシアのでかすぎるプラットホームを体験しているために驚きはあまりないのだが、これから始まる
久々の列車の旅にワクワクの気持ち。定刻通りに列車は入線し(ロシアよりいい)、6号車に乗り込み
を完了。シートは日本ではグリーン車に相当するくらいの広さでかなりのんびりできます。となりの
おばあちゃんの言葉の猛攻をヒラリヒラリとかわしながら列車は南の果てへと出発した。
大都市ソウルを出てしまえばお決まりの田舎風景。やはりここはアジアだから、日本の田舎のような
感じを受けるのは当然であった。僕が気に入ったのは、この列車に乗り合わせていた車掌さん。
日本の車掌さんといえばヘンな声で車内を前後しているだけだが、こっちの車掌さんは空いている席に
腰掛けて隣のおばあちゃんの会話の相手になってあげていたり、子供がいると抱っこして遊んで
あげたりとても優しくてフレンドリーで見ていて心が和む。なんか日本人が忘れているものを韓国人は
持ちつづけているような、そんな気が韓国にいる間はずっとしていた。
僕にとって5時間の列車の旅など長いうちには入らないので読書したり眠っているうちにすでに
あたりは暗くなり、順天も近くなっている様子。何よりありがたいのは、韓国の列車は定刻で動いている
ということ。アナウンスは韓国語だけなので、時刻表の到着時刻だけが便り。6時18分、約1分遅れで
順天駅に到着し、ホームへ降り立ち出口へと歩いていった。
出口には約束どおりリヤンの姿が。再会を喜び合い、まずは腹ごしらえということで地元のおいしい
店へ連れて行ってもらった。今日のディナーは石焼ビビンバ。定番ですね。でも韓国で食べるのは
やはりボリュームが違うし、何より僕はサイドディッシュが好きなんです。何種類ものキムチや漬物や
その他諸々。
食べていると、二人の女性が店に入ってきてリヤンも驚いたようにその二人と話している。偶然リヤンの
妹二人が通りかかって入ってきたらしい。恥ずかしそうに「こんばんは」と挨拶をしてくれ、僕も「こんばんは」と
返す。その二人がとてもかわいかった。今まで見た韓国人とは比べ物にならないくらい。これからの二日間の
リヤンの家での生活が楽しくなるんだろうと思ったその瞬間だった。
食事の後はリヤンの家を訪問し、両親にご挨拶。まったく言葉は通じないが、リヤンを通していろいろと
話をしたりテレビを見たりのんびりのんびりと。