病気の発見のおはなし
2003年2月2日日曜日
いつも通りの日曜日だった。
この日は新宿にて友人のマーシー君とJ君と共に焼肉を食べる。
沢山食べて寮に帰って寝る。
明日からもまた普通の一週間が始まる。
2月3日月曜日
朝、いつもなら6時15分に寮で朝食を取るのだか、今日は
なぜかお腹が張っているので珍しく朝食を取らずに家を出て
途中でいつも寄るカフェでも飲み物だけ。昨日焼肉食べ過ぎたかな?
同じ職場の人が急に骨折で入院したらしくこれから忙しくなりそうだ。
でもお腹はあんまり調子よくない。昼になっても空腹感はないが、
なんとかパンを1つだけ摂取した。
しかし、気分は良くなく午後3時ごろに嘔吐してしまった。
これまでもいろいろ消化不良やヘンな満腹感はあったりしたが、
なぜか今日は自分でも不安を感じたのだろうか、すぐに3Fの
健康管理室に向かった。
内科担当医師しか居なかったので採血をして胃の薬をもらった。
2月4日火曜日
なお腹の張りは続いた。
再び健康管理室を訪ね、消化器担当医師(山下Dr)の診察を受けた。
聴診器を胃に当ててみると、「胃が動いていないですね」。
医師も不思議に思ったらしく、早速詳細な検査の予約を取った。
でも私はいつも通り、時間と共に直るだろうと気楽なもんでした。
2月7日金曜日
健康管理室にて腹部エコー検査を受ける。
お腹にジェルを塗って機械を滑らせてお腹の中を検査する。
特に空気やガスがたまっているわけでもなく、小さなイボが
あるぐらいでまったく異常は見当たらないということでした。
2月12日水曜日
一日会社を休んで検査に出かけた。
代々木駅前の小さなクリニックで胃カメラ検査を受けるため。
検査衣に着替えて検査台でまずはドロドロの液体を口に含んで
5分間。さらに飲み込んで口の中と喉の麻酔。続いて左腕に
注射をしてベッドに横になった。
目を覚ましたら1時間半が過ぎており、いつの間にか胃カメラ
検査も全て終わっていた。
診察室へ通され渡辺医師が結果を説明する。
「ピロリ菌が悪さしてますねー。リラックスして過ごせば自然におさまる
ので大丈夫でしょう。組織検査もしましたので10日後に会社に結果が届きます」。
2月19日水曜日
胃の調子もそれなりに改善し、普通に業務をこなしていた。
午後5時ごろ、健康管理室より電話があり、
「明日午前中に結果を聞きに来てください」。
2月20日木曜日
午前10時、健康管理室にて山下Dr。
「病気がありましたねぇ。潰瘍の痕があり、細胞診の結果は5段階の5、つまり
ガンですね。あなたは年齢が年齢だけに渡辺先生も何度も調べてみたそうです
が、やはりこの結果です。胃を切除する治療になるので早急の入院を勧めます」。
と、あっさり。私も「あ、そうですか。なら早速病院探します」。
まず課長へ報告し、親に電話をして病院を探す。母の勤務先の医師の紹介で
近大病院に決める。明日にでも帰るか、とチケットも購入しなぜか普通の旅行気分。
だって実感が無いのだから仕方が無い。
寮では同期の一人へ報告しておき、敬愛する先輩の部屋で夜通し話す。
2月21日金曜日
朝から課長から課員への説明。
「良性のポリープを切除しておいたほうがいいから一ヶ月程度休む」と。
まあ、いずれバレるだろうが。
淡々と引継ぎをこなし、部長と堅く握手を交わし、4時ごろに会社を発つ。
一旦家に戻って荷造りをせねばならない。そこで昼休み後に先輩からもらった
紙袋を開けてみる。そこには明治神宮の沢山のお守りと手紙が。
僕は今までこれほど涙を流したことがあっただろうか。。。